2017年12月17日日曜日

プロのファンタジー絵師は「マント」をこう描き分ける

日ごろ漫画やゲームで慣れ親しんでいるファンタジーの世界。魅力的なキャラクターがたくさん登場しますよね。

そんなファンタジー世界観のイラストを描くためのコツを、イラストレーターの天野英さん(Twitter)にレクチャーしてもらいました。

第3回は「自然なマントの描き方」。数多くのゲームに携わってきたプロの考え方、技、ご参考にどうぞ!

※本企画は新刊『萌え絵の教科書 vol.5 ゲーム絵師が教える! ファンタジーイラストの基本ルールと魅せるテクニック』(天野英 著)から一部を抜粋したものです。


自然なマントの描き方

マントをなびかせるときは、風がどちらから吹いているか、布のアウトラインがどうなっているかを考えると、なびき方のコンセプトを考えやすくなります。派手になびくマントは、キャラクターのシルエットや構図をダイナミックに見せることができますので、カッコイイ布のシワのでき方や、風のはらみ方を考えてみましょう。


①通常の状態

動きがない状態では、体のラインが浮き彫りにならず、ほぼ垂直に落ちています。裾部分を円に描くとより静的に見えます。


②吹き上げた状態

吹き上げたときの裾のラインのポイントとしては、上下の不規則な曲線を描くことです。曲線の間隔が広いほど強風が吹くイメージです。


③逆風の状態

逆風のなびき方の場合、吹き上がる場合とは違い一定の方向になびかせます。シチュエーションとしては、「強靭な敵に立ち向かう」などに向いています。


④追風の状態

後ろから吹くマントは、体のラインがある程度くっきりわかります。表情や服装が隠れても、マントのなびきで雰囲気が出せます。

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