2017年9月11日月曜日

全ての映像作家を「VR表現に向かわせる」 インテル担当者の奮闘

インテルはVRの将来に大きな可能性を見出している。オキュラスやHTC ViveのようなハイスペックのVRデバイスも大事だが、「VRの発展にはコンテンツが欠かせない」とインテルのVRマーケティング戦略を担うリサ・ワッツは言う。

「毎日のように新たなVRコンテンツが登場するが、クオリティは様々だ。我々が求めているのはクリエイティブ業界全体を変えるようなコンテンツだ」

ワッツはハイクオリティなコンテンツの創出を目指し、クリエイターを支援する動きを開始した。映像業界の関係者もVRに関心を抱いてはいるが、どこから手をつけて良いか分からないという声も聞く。

「360度動画にしても現状ではまだ制約が多く、完全にインタラクティブとは言えない。仮想空間の真ん中に立っているような気分が味わえたとしても、映像の中の物体を手で拾い上げられるわけではない。でも、ここで重要なのはVRを楽しむ消費者が何を求めているかを理解することだ」

ワッツらはクリエイターらにVRデバイスを提供するだけでなく、インテルのVRスタジオの活動を通じ、コンテンツがどのように受けとめられるかを知る機会を与えている。

その一例としてあげられるのが、映像作家のEliza McNittとの取り組みだ。二人が出会った頃、McNittは宇宙をテーマにした360度ビデオ作品「Fistful of Stars」の仕上げにかかっていた。

インテルは今年のCESの会場でこの作品の試写会を開き、サウス・バイ・サウスウエストでの上映会をサポートした。

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