2017年1月19日木曜日

iPhone 7/7 Plusが準天頂衛星「みちびき」に対応〜ビルの谷間・山間部での位置情報の精度が向上

iPhone 7/7 PlusおよびApple Watch Series 2が、準天頂衛星「みちびき」に対応していることが判明しました。

アップル製品情報サイト・iをありがとうの記事によると、Appleの公式サイトおよび内閣府のみちびき対応製品リストで、iPhone 7・iPhone 7 Plus・Apple Watch Series 2の対応が確認できるとのこと。

準天頂衛星(QZSS)とは

準天頂衛星システム( Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)は、日本の準天頂(ほぼ真上)で既存のGPS信号の補完・補強を行うものです。

頭上の衛星が増えることによる精度の向上と、ビルの谷間や山間部など空を広く仰ぎみることができない場所でのより正確な位置情報の取得が期待できます。

概要については、JAXAの動画()がとても分かりやすいです。

みちびきの「非対称8の字軌道」

日本向けの衛星であれば、日本の真上に静止衛星を配置すればよい気もしますが、静止衛星は赤道上にしか置くことができません。

赤道上の衛星では、日本の緯度による仰角で、ビルの谷間や山間部では信号を受信することが難しくなってしまいます。

image :By Tubas – {Systems Tool Kit (STK) – Analytical Graphics Inc www.agi.com}

準天頂衛星「QZSS」は、赤道に対して角度をつけた楕円を描くことで、地表面では上のような非対称の8の字を描き、約8時間日本の準天頂に居続けることができるそうです。

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