2015年9月24日木曜日

ワシントン・ポスト、全記事をFacebook上で配信


フェイスブックやアップル、グーグル、ツイッターなどが、ニュースメディアを飲み込んでいく?

ワシントン・ポストが、記事のすべてをフェイスブックの「Instant Articles」を通じて公開すると発表しました。彼らは最近、広告ブロックがオンになっているユーザーを有料サブスクリプション案内ページにリダイレクトしてユーザーの不興を買ったところでしたが、Facebookの中なら広告ブロックされない、ということなのでしょう。

Instant Articlesとは、今年の春にFacebookがiOSユーザーのごく一部に対し公開したニュース機能です。ユーザーが限られているとはいえ、メディア業界ではすでに少なくないストレス源になっています。現在はニューヨーク・タイムズやBuzzFeedなど、9つのニュース発信元から毎日数百記事を配信しています。

でもそこにワシントン・ポストが加わることで、Instant Articlesはもっと大きく拡大していきそうです。Recodeが指摘しているように、ワシントン・ポスト単体で1日に1,200記事ほどあるからです。さらにフェイスブックが23日に公開したブログポストによると、発信元はこれから間もなく1ダース以上追加されそうです。

我々はこの数カ月、フェイスブックを使っている人のごく一部を対象にテストをし、毎日新しい記事を更新してきました。この初期テスト段階では我々はユーザーやパブリッシャーからフィードバックが受けられ、その後プログラムをより広く拡大が可能です。今後数ヵ月で、我々はiPhoneのフェイスブックアプリでInstant Articlesを見られるユーザー数を拡大していきます。

また間もなく、1ダース以上の新たなパートナーがこのプログラムに参加します。今後数ヵ月でパブリッシャーを追加し、将来的にはInstant Articlesプログラムを拡大して、どんなコンテンツパブリッシャーやブログも素晴らしい記事体験を作り出せるようになることを楽しみにしています。

ニュース提供元が自前のサイトでなく、巨大なソーシャルネットワークを通じて記事を公開する流れを良しとしない人もいます。というのは、広告の取り扱いまで併せて巨大プラットフォームに移行させてしまうことで、ニュース提供元が衰退してしまうのを憂えるからです。

が、少なくとも米国ではそれがひとつの大きなトレンドになっています。

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