2015年9月30日水曜日

4億人突破のインスタグラム 売上2000億円も視野に



インスタグラムの月次アクティブユーザー(MAU)が4億人を突破した。9月22日の発表によると、ここ9ヶ月間で新規ユーザーが1億人増加。MAUが3億1600万人のツイッターを大きく越えた。

2012年にインスタグラムを10億ドル(約1200億円)で買収したフェイスブックにとっては、安い買い物だったと言える。リサーチ企業のeMarketerは最近、インスタグラムの広告売上が2016年に15億ドル(約1800億円)、2017年には28億ドル(約3350億円)に到達すると予想した。

新たな1億人のユーザの内、半数以上が欧州とアジアに住んでいる。新規ユーザ獲得に最も貢献している国はブラジル、日本、インドネシアだ。8000万以上の写真が毎日シェアされており、6月の7000万から増加している。同社は2年前に広告事業を開始し、今月初めには30ヶ国以上に事業を拡張した。

「インスタグラムが5年前に始まった時には、4億人は遠い夢のように感じた。今、我々はインスタグラムの改善に努力し続けている。画像を通してユーザが世界と繋がることを助けていきたい」と同社は公式ブログで述べた。

インスタグラムは長い間、ツイッターの競合と見られてきた。ツイッターはインスタグラムがフェイスブックに2012年に売られる前に、インスタグラムを買収しようとしたこともあった。しかし、今やツイッターは新規ユーザの獲得とサービスの拡張に苦心している。

ツイッターの暫定CEOであり、決済会社SquareのCEOであるジャック・ドーシーは7月、同社の開発スピードが不十分であることを示唆し、社員らが同じビジョンに向かって一致団結する必要を説いていた。

ツイッターはLightningと名付けた人力キュレーション機能を今年後半にリリースすると発表した。しかし、もう手遅れかもしれない。インスタグラムは6月の時点で既に、新たなライブ・イベントの機能をExploreに実装した。この動きはリアルタイムでの会話やトレンドの情報源としてのツイッターに挑むものだ。

ツイッターは一般的にニュースの情報源として知られ、インスタグラムはより私的なソーシャルプラットフォームとして見られている。しかし、両社のアプリの違いはツイッターがよりビジュアルになり、インスタグラムがイベントに注力することにより、その差が曖昧になりつつある。

フェイスブック CEOのマーク・ザッカーバーグはインスタグラムをツイッターの競合として表現することを厭わない。

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