2014年4月23日水曜日

年間約200人のエンジニアを面接してきた社長が明かす、「生涯現役」で開発し続けられる人の条件




「日本のSI産業は、多くの場合、エンジニア職が『キャリアのゴール』にはなっていませんよね? でも、マネジメントサイドには回らず、ずっと現場で開発に携わっていたいという人は少なくない。だから、わたしたちの会社は"生涯現役"でやっていきたいというエンジニアが思いを果たせる場所になりたいのです」

そう語るのは、Webシステム開発会社ケイズ・ソフトウェア(以下、ケイズ)の代表取締役である亀井大輔氏。同社は2000年に創業して以来、確かな技術力で国内最大手のECサイト構築を中心に案件を獲得し続け、事業も人員も堅実に拡充してきた。

冒頭の発言は、自身がエンジニアであること、そして、腕の良いエンジニアがもっと活躍できる場を作りたいという考えが背景にある。

ケイズのHP内にある「社長メッセージ」にも、《エンジニアで居続けることに我々はプライドと自信を持ちましょう》とある

亀井氏は、大学在学中にCやPerlを学んだことでプログラミングに魅せられ、エンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、SIer勤務や大手ベンダーへの出向を通じてJava1.02のころから腕を磨き、1990年代末に当時「画期的なECサービス」だった楽天の開発プロジェクトに携わる。

この時の体験が、ケイズを創業するきっかけになった。

「あの当時、国内で大規模ECシステムを構築するという前例は皆無で、安定稼働させるだけでも技術的なチャレンジの繰り返しでした。日々新しい開発手法を考えては、トライすることで、自分たちなりに方法論を築いてきた感じです」

そのプロセスの中で、優れたエンジニア同士が担当範囲を超えてコラボレートして課題解決をしていく醍醐味を体感。この原体験が、ケイズを「エンジニアがエンジニアで居続けられる会社」にしたいという思いにつながっている。

それゆえ、業容を拡大してきたここ数年間は、年平均で200人超のエンジニアに会いながら、地道な採用活動を展開してきた。現場で仕事を続けたいという生粋のエンジニアを、1人でも多く見いだしたかったからだ。

では、そんな亀井氏は何を見て「生涯現場で活躍できそうなエンジニア」を採用してきたのか。聞くと、2つのポイントがあるという。
「キレイな職務経歴書」にだまされず、力量を見抜く方法
「起業した当時は、職務経歴書のキレイさ、つまり使える言語や業務経験の豊富さを重視して採用をしていました。受託案件では、クライアントの開発ニーズに応えるのが最重要だからです。

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