2018年4月9日月曜日

【訃報】メルコホールディングス創業者の牧誠会長が死去、69歳

 PC周辺機器メーカーのバッファローをグループ会社にもつメルコホールディングスの創業者である牧誠取締役会長が4月3日、死去した。69歳だった。名古屋市内の斎場で7日に通夜、8日に密葬が執り行われ、喪主は牧会長の長男でメルコホールディングスの代表取締役社長の牧寛之氏がつとめた。牧会長は2017年秋ごろから病気療養のために入院し、17年10月26日に代表を退いていた。

 牧氏は1948年、名古屋市生まれ。73年に早稲田大学理工学研究科応用物理学専修の後、オーディオメーカーのジムテック入社した。2007年11月に、BCNの奥田喜久男代表取締役会長兼社長の連載「千人回峰」で対談した際は、大学院生の時、ラジオ雑誌にオーディオに関する論文を連載するほどオーディオにはまっていたことを披露。秋葉原にあったオーディオメーカーのジムテックでアルバイトをするかたわら、同社の社長と約束したアンプの設計に没頭しながら、そのまま社員として就職したエピソードを語った。
 1975年5月、アンプの専門メーカーとしてメルコを創業、78年法人化した。メルコの社名は「牧(Maki)技術(Engineering)研究所(Laboratory)」と会社(Company)の頭文字をとってつくられた。
 81年、P-ROMライター「RPP-01」を開発してパソコンの周辺機器に進出し、82年11月に発売したプリンタバッファが爆発的なヒット商品となり、周辺機器メーカーとしての地位を確立した。

0 comments:

コメントを投稿