2017年11月13日月曜日

鳥山明が認めた! 天才が描くジャンプ異色の偉人漫画とは?

今年、生誕150周年を迎えた世界的な博物学者、南方熊楠(みなかた くまぐす)。

19カ国語を操り、生物学、民俗学、天文学、考古学などなど、様々な分野にも確かな足跡を残した"知の巨人"である。
また、異常な癇癪持ちだったり、多汗症ゆえに全裸でいることを愛するなど、奇行やエキセントリックなエピソードにも事欠かない、語れる要素の多い変人でもあった。

この魅力的な偉人は91年の没後50周年前後にもちょっとしたブームとなっているが、筆者としてはその流れに少年ジャンプが乗ったことが忘れられない。

『てんぎゃん』の前の作品も超異色作『恐竜大紀行』


90年50号から始まった『てんぎゃん-南方熊楠伝-』。熊楠の生涯を描いた実録漫画だ。「てんぎゃん」とは天狗のこと。その天狗が登場するなど、ファンタジックな色付けもされている。
作者の岸 大武郎先生は、前作『恐竜大紀行』に続き、またも異色作でのチャレンジとなる。

88年に連載された『恐竜大紀行』は、多感な時期のジャンプ読者に絶大なインパクトを残した作品。筆者と同じアラフォー世代なら、ご記憶の方は多いのではないか?

タイトル通りに恐竜の話なのだが、これがリアルに恐竜しか登場しないのだ。
人間がタイムマシンで恐竜時代にとか、『ジュラシックパーク』のように現代に恐竜を復活させたとかではない。恐竜がいた時代の日常をリアルに切り取った物語であり、漫画ならではのディフォルメ要素もなく、絵柄もあくまでリアル。

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