2017年11月16日木曜日

特需は続くか? ドライブレコーダー市場の今後を調査

 交通事故に関する報道で、10月はドライブレコーダーの映像が毎日のように放映された。この影響もあってか、ドライブレコーダー市場は特需に沸き返っている。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、2017年10月の販売台数伸び率(前年同月比)は200%を超える。そこでBCNは、スマートアンサーを提供するコロプラと共同で、ドライブレコーダー購入意向に関するアンケート調査を11月に実施した。あおり運転や酔客によるタクシー暴行事件などが取りざたされるなか、その抑止にも効力があるドライブレコーダー。需要は続くのか、消費者は何を求めているのかを探った。

 直近1年間の販売台数は、多くの月で前年比1~2割増と堅調な動きが続いていたが、10月の伸び率は235.9%と、急拡大した(図1)。BCNがドライブレコーダーの実売データの集計を開始(15年1月)して以降、過去最高の販売台数を記録した。また、平均単価は1万2000円台をキープしている。
 この特需は盛んに報道されている今だけで、今後収束する可能性もある。そこでアンケート調査では、自動車所有者5117名に対し、現在自動車用に購入したい製品は何かを質問。その結果、33.4%が「ドライブレコーダー」と回答し、2番手の「カーナビ」(14.7%)を約20ポイントも上回り、トップとなった(表1)。この数値が示すとおり、当面は一定の需要が期待できることになりそうだ。

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