2017年11月11日土曜日

ソーシャルゲームはなぜ「基本無料」でプレイできるのか? 課金の仕組みと国ごとの違いを解説

 ソーシャルゲームのほとんどは「基本無料」をうたい文句に運営を続けています。ですが、本当に誰もお金を払わなければゲームを運営していくことはできません。では、ソーシャルゲームはなぜそんな状態で商売が成り立っている……どころか、場合によっては大もうけしているように見えるのでしょうか。

 こうした仕組みは、知っている人にとっては当たり前のことですが、そうでない人たちにとっては疑問に感じることが多い点かもしれません。今回は、「ソーシャルゲームはなぜ基本無料でプレイできるのか?」をテーマに、ゲーム課金の仕組みや国ごとの傾向の違いを解説していきます。

●「タダでリンゴを配る」という発想

 ソーシャルゲームは、基本的には「たまにお金を払ってくれる人がいる」という状態を作り出すことで商売を成り立たせています。この「たまに」の回数が増えたり、払ってくれる金額が増えることで、売り上げが伸びていきます。そこで、そうさせるにはどうすればいいか、日々頭をひねっているのがソーシャルゲームを作っている人たちです。

 1つ例を上げてみましょう。10個あるリンゴを1個100円で売るとします。10人のお客さんが1つずつ買ってくれると、売り上げは1000円です。ごく基本的な商売の仕方ですね。

 ですが「リンゴはタダで配ります。ただし1000円払ってくれたらこの場でリンゴ1つを使ってアップルパイにします」という商売をすれば、アップルパイを1つ買ってくれる人がいれば他のリンゴ9個をただで配っても、同じ1000円の売り上げが発生することになります。

0 comments:

コメントを投稿