2017年11月10日金曜日

64GB版iPhone Xの部品コストは370ドル - IHSの分解調査で判明

iPhone史上もっとも高いBOMコストとなるiPhone X
英国の市場調査会社であるIHS Markitは11月8日(英国時間)、Appleの最新スマートフォンiPhone X」を分解してBOM(Bill of Materials:部材コスト)を調べた結果、64GB NANDメモリ搭載モデル「A1865」では370.25ドルと見積もられることを発表した。

販売価格が999ドルから、となっているiPhone Xは、これまで最も高額だったiPhone 8 Plusの256GB版に比べても50ドル以上高い値段設定となっている。ちなみにiPhoneと競合するSamsung ElectronicsのGalaxy S8(64GB品)のBOMコストは302ドルで、販売価格は720ドル前後となっている。

(半導体部品が搭載されているプリント基板の写真を図3、4に示す。プリント基板の詳細な部品コスト分析結果の一覧表をこの記事の最後に添付)

○ベゼルレス有機ELパネルとTrueDepthが差別化要因

IHS Markitでコスト・ベンチマーク担当のシニアディレクターを務めるAndrew Rassweiler(アンドリュー・ラスワイラー氏)は「iPhone Xは史上最高額のiPhone機種であり、他社の主要モデルと比較しても小売価格が最も高い。スマートフォン業界にまったく新しい価格帯をもたらしたと言える」と述べている。

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