2017年9月17日日曜日

iPhone XのFace IDに登録できる顔は1人だけ。複数ユーザーの使用は想定せず?

iPhone Xの顔認証システム「Face ID」は、1台につき1人の顔しか登録できない仕様となっていることが明らかになりました。

これは先日の新製品発表イベントの現場でアップルの担当者と話した複数のユーザーから報告されたことで、米TechCrunchが独自取材でアップルに確認して裏付けを取った格好です。「Face IDに登録できるのは1人のみ」につき公式の説明はありませんが、Touch IDでは全部で5つまで指紋が登録でき、複数のユーザーが使えたのになぜ? アップルの方針が変わったのか、と疑問が浮かぶはず。

Touch IDの場合、指紋は一人につき複数あり、左右どちらのポケットに入れているのか、どんな手袋をはめているか......といった環境により「使いやすい指」は異なります。そうした「一人のため」の仕様が、親しい人や家族の指紋を登録することに"たまたま"転用されたに過ぎないとも考えられるでしょう。

が、ふつう顔は1人につき1つしかありません。Face IDはただ画面を覗き込めばよく、マスクやヒゲ、老化などの変化に影響を受けないとされるため、「複数の顔」を登録できる必要はないと割り切られたのかもしれません。

「Face IDに登録できる顔はたった一人」の仕様は、まさに先日の発表会のプレゼンでFace IDが上手く動作せず、世界に向けて「失敗した」印象を与えた事件と深い関わりがありそうです。

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