2017年9月17日日曜日

「App Store審査ガイドライン」改定 「ARKit」や「Face ID」にも言及

 米Appleは9月14日(現地時間)、アプリ開発者向けの「App Store審査ガイドライン」を改定したと発表した。本稿執筆現在、日本語版はまだアップデートされていないが、英語版で主な改定部分を紹介する(Swift開発者、ポール・ハドソン氏の記事を参照した)。

「1.1 不適切なコンテンツ」の1.1.1項に「国家あるいは民族」を追加

 「宗教、人種、性的指向、性別、その他標的となりやすいグループへの偏った言及または解釈など、中傷的または悪意のあるコンテンツ。」に新たに「国家あるいは民族」を追加。

「2.3 正確なメタデータ」の2.3.1項に詐欺アプリについての記述追加

 「実際には機能しないコンテンツやサービスを含むアプリ」の禁止。例として、iOS向けウイルス/マルウェアのスキャナーを挙げている。

「2.5 ソフトウェア要件」に顔認証についての2.5.13項を追加

 アカウント認証に顔認識技術を使うアプリは、「ARKit」ではなく「LocalAuthentication」を使う必要がある。また、13歳未満のユーザーのために、「Face ID」以外の代替認証機能を用意しなければならない。

 この記述から、13歳未満のユーザーはFace IDが使えないことが分かる。

 Appleは「iOSヒューマンインターフェイスガイドライン」(英語のみ)で、ユーザーがアプリでの生体認証機能を無効にする可能性があるので、代替機能を用意するよう推奨している。

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