2017年7月5日水曜日

私が国内最大手からインド系に転じた理由

インド第2位のIT企業インフォシスが日本での事業拡大に乗り出しています。2020年までに日本での売上高を2倍以上に成長させる計画です。事業拡大のため新たに日本代表となった大西俊介氏は、直近までNTTデータの子会社で社長を務めていました。国内最大手からインド企業へ。転進の背景を聞きました――。
■もう「オフショア会社」ではない
――日本での知名度は高いとはいえない。インフォシスとはどんな企業なのか。
私も「日本代表をやらないか」というオファーをもらうまで、よく知らなかったが、調べてみて自分の不明を恥じた。特に2014年、独SAPのCTOだったビシャル・シッカをCEOとして迎えてから、インフォシスは急速に変わりつつある。
私のイメージは、「オフショア会社」というものだった。つまりインドの人件費の安さから、開発コストを抑えられる点に競争力をもっていると思っていた。しかし、そのイメージはもう古い。たとえばGEとは包括パートナーシップを結んでいて、製造業でのIoT活用の先端を研究している。またゴールドマン・サックスの個人融資事業や電気自動車メーカーの自動運転なども手がけている。技術開発に熱心で、世界のIT業界でリーダー的なポジションにある。
――なぜ日本代表のオファーを受けたのか。
インフォシスの売上高は全世界で約1兆1495億円(2016年度)。特に米英などの英語圏で強いのだが、日本での規模はその200分の1程度にとどまっている。

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