2017年7月27日木曜日

JDI、1100億円の金融支援要請=革新機構が債務保証

 経営再建中の液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)が主要取引銀行に1100億円規模の金融支援を要請していることが27日、分かった。筆頭株主の政府系ファンド、産業革新機構が債務保証して融資枠を設定し、赤字脱却へ構造改革費用や運転資金に充てる。JDIは経営を軌道に乗せることができず、機構の公的な支援が必要な状況が続いている。

 同社はスマートフォン向け次世代パネルの有機EL(エレクトロルミネッセンス)の量産化を目指している。だが、現在の主力であるスマホ向け液晶の不振が響き、連結純損益は2017年3月期まで3期連続で赤字を計上。財務基盤を安定させるため、石川県の工場のリストラなど構造改革に取り組む方針だ。

 今後の有機EL量産化に向けた取り組み方針と合わせ、8月9日の決算説明会で発表する。 

0 comments:

コメントを投稿