2017年7月20日木曜日

Apple、「機械学習ジャーナル」ブログ立ち上げ

 米Appleが、機械学習などの人工知能AI)関連の研究について報告する「Apple Machine Learning Journal」を開設した。最初の記事は7月7日(現地時間)に公開された「Improving the Realism of Synthetic Images」(合成画像のリアルさを強化する)。

 1日に投稿された歓迎メッセージによると、このWebサイトでは「Appleのエンジニアが書いた、世界中の数百万人の人々のための革新的な製品を支援する機械学習技術を使った研究成果について読める」という。

 第一弾の記事(論文)は、学習データ不要の画像ベースの機械学習システムに関するもので、機械学習に従事する研究者や開発者に役立ちそうな情報が盛り込まれている。

 Appleとしては非常に珍しいことに、専用のメールアドレスへの記事に対するフィードバックを積極的に求めている。また、Webページの下部には同社の求人サイトへのリンクも設置されている。

 同社のフィル・シラー氏は昨年8月の米Backchannelのインタビューで、AppleのAI技術は過去5年前後でかなり成長した」と語った。12月には同社としては初のAI関連の論文を発表し、今年1月にAI普及団体Partnership on Artificial Intelligence to Benefit People and Societyに加盟した。

 Apple Machine Learning Journalのリンク先の求人ページでは、本稿執筆現在、機械学習関連だけで200以上の関連ポストで求人している。

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