2017年7月13日木曜日

週休2日、8時間労働は時代遅れ――“IT国家”発の次世代型人材サービス「Jobbatical」

 バルト三国最北にあるエストニアは、通話/メッセージングサービス「Skype」が誕生したことでも知られるIT国家。ここでは政府主導で、生活のさまざまなシーンにITを導入するプロジェクト「E-estonia」(電子政府化)を進めている。

 こうした社会インフラとしてITが広く普及していく中で、国民の意識や価値観にも変化が出てきているようだ。

●北欧のIT国家で生まれた、次世代の人材サービス

 そんなエストニア人の意識変化を体現するかのごとく登場したのが、次世代型人材マッチングプラットフォーム「Jobbatical」。Jobbaticalとは、「Job=仕事」と「Sabbatical=休暇」を合わせた造語だ。

 世の中には数多くの人材マッチングプラットフォームが存在するが、そうした既存サービスとどこが違うのだろうか。

 最大の違いは、ユーザーである雇用側も労働者側も「オンデマンド」を前提にしているということ。例えば、「1年間だけあるプロジェクトに関わるために入社する」というものだ。

 これはフリーランスの外部委託とは異なる。なぜなら、フリーランスではプロジェクトの深い部分まで踏み込むことができないからだ。社員になることで、より深くコミットできる。プロジェクトが完了したら、次の新天地を探したい――Jobbaticalでは、そんな次世代の働き方ができる。

 日本では直感的に理解しにくいかもしれないが、世界の労働市場、特にテクノロジー業界においてはこの傾向が強くなっている。

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