2017年6月24日土曜日

これぞ“変態携帯”の極致 セパレートケータイ「F-04B」

 ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通製「F-04B」です。

 現在のスマートフォンと異なり、ケータイではさまざまなギミックの製品が開発されましたが、中でもF-04Bは"変態携帯"の極致といえる製品でした。

 F-04Bでは、ディスプレイ部とキー部が分離する"セパレートスタイル"を採用したのが大きな特徴。タッチパネル対応のディスプレイを取り外して、今どきのスマホのようにフルタッチケータイとして使えるほか、分離させたQWERTYキーボードをリモコンとして使い、ワンセグのチャンネル変更やカメラのシャッター操作などができます。キーボードはBluetoothでディスプレイに接続し、外付けのキーボードにして文字入力もできます。

 キーボードはダイヤルキーとQWERTYキーボードの2層構造になっていて、ディスプレイとキー部を結合した状態ではダイヤルキーを、分離した状態ではQWERTYキーを使って操作をします(QWERTYキーボードをスライドさせるとダイヤルキーが現れます)。

 発売された2010年3月には、既にiPhoneが世に出ていた(当時の最新モデルはiPhone 3GS)こともあり、ケータイとスマートフォンを融合させたデバイスともいえます。スマートフォンでも、こういう良い意味で"変態"な端末が出てくると楽しそうですが、スマホがコモディティ化した今となっては難しいのでしょうね。

0 comments:

コメントを投稿