2017年6月18日日曜日

Appleが「HomePod」を作った理由

 米AppleがWWDC 2017でSiri搭載のホームスピーカーを発表しましたね。名前はSiriスピーカーではなく、「HomePod」でした。ワイヤレスイヤフォン「AirPods」の系譜です。

 名前からして、「このスピーカーは(スマートスピーカーというよりも)音楽のためのものだ」と主張しています。HomePodに入っているSiriの役割は、主に「musicologist(音楽学者)」としてユーザーのニーズに合った音楽を提供することであって、家電の操作や天気予報は"ついで"のような感じです。

 WWDCでフィル・シラー上級副社長は「無線で素晴らしい音を届けられるけれど、スマート機能がないスピーカーを作るメーカーもあれば、話しかけられるけれど、音質はそれほどでもないスマートスピーカーを作るメーカーもある」と言いながら、SonosとAmazonのスピーカーの絵を見せて、「Appleはこれを統合させたかった」と説明しました。

 その後も主に音についての説明が中心でした。最後に価格を発表するときも、「無線オーディオスピーカーとスマートスピーカーの価格を足したら400~700ドルになるけど、HomePodはわずか349ドル」と説明。競合とみられるAmazon EchoやGoogle Homeよりずっと高いのに、この説明に会場からは拍手が起きました。

 音のよさについては、実際に聴いてみないことには何とも言えませんが、WWDCのセッションルームで試聴会に参加した米Mashableは、HomePodの音は(比較用に部屋に置かれていた)Sonosの「Play:3」よりずっとよかったと書いています。

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