2017年5月25日木曜日

さらなる没入感。目線にあわせてピントが合ったりボヤけたするVR映像

image: Oculus / YouTube


ピントが重要です。

VRヘッドセットOculus Riftで知られる、Oculus(オキュラス)の研究部門Oculus Researchは、VR空間がより人の目で見たものに近くなる技術「Focal Surface Display」の詳細を公開しました。

Oculusが公開した以下の動画で、Focal Surface Displayの技術が紹介されています。


動画を見る


人の目は、焦点が合った部分がくっきりと、そうでない部分はぼんやりと見えます。しかしVRヘッドセットで見る映像では、焦点に合わせてオブジェクトがくっきりとしたり、ぼんやりすることはもちろんありません。


screenshot: Oculus / YouTube従来の方法


このピント移動をVRで再現するために、従来ではオブジェクトをレイヤーのようなもので区切り、焦点の情報を与えていました。しかしこのやり方では、レイヤーの間では焦点が合わなかったり、膨大な処理能力が必要になるのです。



screenshot: Oculus / YouTube焦点表面(Focal Surface)を用いた方法


そこでOculus Researchは、「焦点表面(Focal Surface)」という方法を開発しました。この技術をざっくり説明すると、オブジェクトのエッジを解析し、各オブジェクトの位置関係から必要な部分だけレイヤーで区切るというアイデア。焦点が合うべきところは合い、ピントの移動が必要のないオブジェクトはレイヤーをカットすることでデータ量は抑えることができるのです。

またハードウェアのシステムでは、画面と接眼レンズの間に「空間光モジュレーター(SLMs)」を設置。

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