2017年3月15日水曜日

「毛糸」のネット販売が大成功 億万長者になった村人たち(中国)

宝くじが当たって突然億万長者になる人もいれば、あるものをネットで販売して多くの富を得るというケースもある。それが「毛糸」となれば驚くのも無理はない。このほど、中国北部に暮らす農夫たちが巨額の富を得るまでになったという。『South China Morning Post』や『Oddity Central』が伝えている。

中国北部河北省のケイ台市から車で3時間半ほど奥地に入ったところに東高庄(Dong Gao Zhuang)という村がある。人口約2000人というこの小さな村では、ほとんどの人が穀物や麦を栽培して生計を立てているという。しかし村人たちの暮らしは貧しく、満足な食事が食卓に上ることは少ない。

そんな村人たちの困窮した生活がここ数年で変化しつつある。なぜなら一人の村人が農家をやめて「毛糸」をネットで販売するというビジネスを始めたのだ。羊毛を購入して毛糸にし、中国最大手と言われるアリババグループの「淘宝網(taobao.com)」で販売すると、たちまちビジネスに火がついたそうだ。

毛糸ビジネスを初めておよそ3か月後には、20,000人民元(約332,000円)の利益をもたらした。中国の最低月収が日本円で約38,000円というから、かなり大きな収益になっているようだ。若い村人が始めたネットビジネスにならって、現在では村のリーダーとなる人物がこの毛糸ビジネスを伝授し、村民たちは土地を売却・賃貸するなどして毛糸ビジネスに集中しているという。

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