2017年3月26日日曜日

Appleの動画アプリ「Clips」はSNSで存在感を示せるか

 Apple、やはり2017年の春はイベントなしで少しだけ新製品を発表しましたね。その中で異彩を放つのは、動画編集アプリ「Clips」です。私はてっきり、SnapchatやInstagramのようなソーシャルアプリを出しちゃったのかと思いました。そういうウワサもちらほらとあったので。

 でも、Clipsはそうではありません。SNSなどでの共有を前提としてはいますが、iOS端末で手軽に動画を撮影・編集(そして他のサービスに投稿)するためのアプリです。

 Clipsで作った動画はカメラロールに保存することも、iMessageに投稿することもできますが、AppleはInstagram、Facebook、YouTube、Vimeoへの投稿を勧めています。

 つまり、iOS端末ユーザーは、SNSへの投稿にSNSに付属する動画編集機能を使わずに、Clipsを使うことで(非iOSユーザーの)友達に差をつけよう、ということです。

 実際、紹介動画を見る限り(使えるようになるのは4月以降)、簡単にいろんなことができそうです。特に音声で映像にキャプションを付けられる「Live Titles」は、他にはない便利そうな機能です。

 下手に(Appleがあまり得意ではなさそうな)ソーシャルサービスに参入するよりも、これは賢いんじゃないでしょうか。新たなSNSなんぞを始めてしまったら、当然Android版アプリも出さないとユーザーは増えないし、既に混雑している市場に割り込むにはよほどの特徴がないと難しいからです。

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