2017年3月28日火曜日

スマホとの2台持ちを猛プッシュしたい - イヤホンと合わせて5万円以内、パイオニアのバランス対応ハイレゾ機「private」の実力は

●「バランス接続」とは
パイオニアからハイレゾ対応の新しいポータブルオーディオプレーヤー「private」こと「XDP-30R」が発売される。ポイントは、同時期にパイオニアから発売されるイヤホン「SE-CH5BL」と合わせて5万円以内という手頃な価格で、高音質の「バランス出力」に対応した点に注目だ。今回は、バランス接続によるメリットも体験しながら「private」をレビューしよう。

そもそものところ、今どきはスマホでも音楽を聴けるのに、別途プレーヤーを持つ意味はどこにあるのだろうか。最初にポータブルプレーヤーのメリットを整理しておこう。

まず、専用プレーヤーなら電話の着信があってもリスニングを邪魔されることがない。内蔵バッテリーやストレージの容量も音楽再生のためだけに使えるので、たくさんの音楽ファイルを持ち出しやすい。そしてなにより、アンプやDACなど音楽再生の質を高めるパーツを搭載しているため、音質的な底力が違う。

ここに紹介するprivateは、高音質の「バランス出力」に対応。バランス出力には大きなアドバンテージがある。

スマホが多く採用する「アンバランス出力」と比べて、「バランス出力」はヘッドホン・イヤホンを駆動する仕組みそのものが異なる。音楽信号をプレーヤーの内蔵アンプからヘッドホンのドライバーに伝えるには「 (プラス/ホット)」と「- (マイナス/グラウンド)」という2つの信号が必要になるが、アンバランス出力の場合は、左右で1台ずつのアンプからプラス/ホット側の信号を送り、マイナス/グラウンド側の信号は左右が共通化されている。

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