2017年2月2日木曜日

「ネチケットを守りましょう!」とまじめに言われていた頃のこと

 突然、古い言葉を思い出すことがある。もう二度と使わないような言葉だ。

 このあいだ、「ネチケット」という言葉を思い出した。現在は使われなくなったネット用語である。2000年頃によく使われていた。ネットにおけるエチケット、略して「ネチケット」である。

 いま見ると「ダジャレじゃん」と思ってしまうが、当時はまじめな言葉だった。例えば無礼な書き込みをすると、「ネチケットを守りましょう!」といわれる。いま思い出すと笑ってしまう。ダジャレを振りかざして激怒する。これは、なかなかないことですね。

●普通にしていればネチケットは守れた

 高校生の頃に通っていたチャットルームの入口に、大きく「ネチケット」と書かれていた。その下に注意文が箇条書きになっていた。その内容は常識的なものだった。初対面で失礼な口をきくなとか、相手の嫌がることは言うなとか、個人情報を不用意にばらすなとか。

 私が「ネチケット」という言葉を知ったのはそのときで、まだネットの作法は分からないから、「ネチケットを守らなくては!」と素直に思っていた。もっとも、普通にしていれば守れることが大半だったと記憶している。「それはネットにかぎらないでしょ」と言いたくなるネチケットが多かった。

 本当にネット特有のものは何だったかというと、いまいち分からない。「メールに画像を添付するときはファイルサイズに気を付ける」とかだろうか。当時の貧弱な回線だからこそのマナーともいえる。

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