2017年1月28日土曜日

火花散らすY!mobileとUQ mobile――それでもドコモがサブブランドを展開しない理由

 Y!mobileとUQ mobile、2つのサブブランドが激しい火花を散らしている。2月から3月は、携帯電話の新規契約者が増える最大の商戦期。この春商戦に向け、2社は新端末や新サービス、さらに学割を発表した。総務省のガイドラインによってキャッシュバックや実質0円が禁止され、大手キャリア間の流動性が低下している中、競争の主戦場はサブブランドやMVNOに移りつつある。ここでは、春商戦に向けたY!mobileとUQ mobile、そして多くのMVNOがネットワークを借りるドコモの最新動向や戦略を解説していく。記事での価格は全て税別。

●Android OneとSIMフリーの2軸で攻めるY!mobile、Yahoo!JAPANとの連携も強化

 「格安スマホに対してどうか。私どもの調査では、おおよそ4割のシェアを得ている」――こう語るのは、ソフトバンクのY!mobile事業を統括する、Y!mobile事業推進本部 執行役員本部長の寺尾洋幸氏だ。「積極的に取り組んできた1年だった」と寺尾氏が語るように、iPhone 5sの導入、1年間1980円からのキャンペーン展開、初のAndroid One対応スマートフォン「507SH」の発売など、2016年はY!mobileに関するニュースに事欠かなかった。

 年末からは、SIMロックフリースマートフォンとのセット販売にも力を入れ始めている。「最初の料金プランを作ったときから、SIMフリースマートフォンに対応していた」(寺尾氏)ことを生かし、店頭でのセット販売を強化。

0 comments:

コメントを投稿