2017年1月27日金曜日

“秘書”が耳に住んでいる感覚――「Xperia Ear」が単なるヘッドセットじゃない理由

 「Xperia」といえば、ソニーモバイルコミュニケーションズのスマートフォンブランドでおなじみだが、"スマホではないXperia"が存在するのをご存じだろうか?

 ソニーモバイルが2016年11月18日に発売した「Xperia Ear XEA10」は、イヤフォン型のスマートプロダクト。Bluetooth連携したスマートフォンを音声で操作して、電話を発信する、メールを送信する、予定やニュースを読み上げてもらう、といったことができる。

 「Bluetoothヘッドセット」でくくってしまうと目新しさは感じられないが、Xperia Earは単なるBluetoothヘッドセットではない。では何が新しいのか。なぜこのタイミングでXperia Earを投入するのか。同社の開発陣に話を聞いた。

●秘書は社長がわざわざ言わなくても話す

 そもそもなぜ、スマホではないXperiaを開発することを決めたのか。スマートプロダクトを統括する、商品企画 統括課長の近藤博仁氏は「われわれのミッションは新しいコミュニケーションを創造すること。今はスマートフォンを使ったコミュニケーションが主流ですが、これが完成形だとは考えていません。次のコミュニケーション手段が何かを考えたときに、声に着目をしました」と経緯を話す。

 「画面から情報にアクセスすることにフォーカスしたスマートフォンの逆を考えました。われわれは『上を向いて歩こう』と言っていますが、下を向かず、画面から離れたところから考えました」(近藤氏)

 商品企画 Xperia Ear担当の青山龍氏は、Xperia Earならではの特徴として、「ボイスアシスタントが自発的に話し出すこと」を挙げる。

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