2016年11月1日火曜日

メキシコ湾の海底で「泳いだら生きて帰れない湖」が発見される


海底に恐ろしい湖が発見されました。バミューダ・トライアングルどころではありません。詳細は以下から。

海の中に湖がある。それだけでも不思議に聞こえるかも知れませんが、その湖は動物が泳ごうものなら生きて帰ることのできない恐ろしい湖でした。
テンプル大学生物学部のErik Cordes准教授らのチームはメキシコ湾の調査の中で、海底に「湖」を発見しました。海の中に湖?と思うかもしれませんが、この湖の中の水と外の海水は全く違っていたのです。
この湖の塩分濃度は周囲の海水のなんと5倍。また、それに加えて高濃度のメタンや硫化水素を含んでいるため、周囲の海水と簡単に混じり合うことはありません。湖の縁からは湖水が小さな滝のように流れ出している様子も見て取れます。

当然ながら人間を含めた動物はこの環境で生き延びることはできません。間違えてこの湖に足を踏み入れたカニはこのように命を落としています。

もちろん海底火山の噴火口に生息するタイプのある種のバクテリアや貝などは生息できると考えられますが、どのような生態系がこの極限状態で成立しているかは今後の研究対象となりそうです。
なお、研究チームによってこの湖の5分を超えるHD画質での実際の動画が撮影されています。この湖の縁の内側は外側とは全く違った死の世界が広がっていることが分かります。
Brine Pool_ Jacuzzi of Despair _ Nautilus Live – YouTube

海底に広がる知らない世界はまだまだ果てしなさそうです。
Scientists have found a lake under the sea – those who swim there won't come back alive – ScienceAlert

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