ビル・ゲイツの回答「ニワトリを育てる」
1日200円で生き延びないといけなかったらどうしますか?どんなサバイバル術が思い浮かぶでしょうか。ビル・ゲイツが最近のブログで書いたのはそんな質問に対する彼の回答です。
もしあなたが一日2ドルで生活しないといけなかったとすると、あなたは生活を改善するために何をしますか?これは極限の貧困状態で生活をしている約10億人の人々にとって深刻な質問です。もちろん、"たった一つの正しい解答"というのはありませんし、貧困というのは場所によって状況が異なります。
しかし私は、私の財団の(慈善)事業を通して貧しい国でニワトリを育てて生活している多くの人々に出会いました。私はニワトリを所有することの裏も表も学ぶことができました(シアトルのシティ出身の身としては、学ばないといけないことはたくさんあるんですよ!)
そして私がハッキリと理解できたのは、極限の貧困状態にいる人々にとって、ニワトリが役に立たないことは無いということです。
そうです、もしも私が彼らの状況にいたとしたら私はニワトリを育てます。
ビル・ゲイツと奥さんのメリンダ・ゲイツが数多くの慈善事業を手がけていることはよく知られています。その中の一つのプロジェクトとしてゲイツ財団がHeifer Projectと協力して取り組んでいるのがニワトリをサブサハラ・アフリカに寄付するというものです。
アフリカには極限の貧困状態で生活している人々が多くいます。ゲイツ財団の目標は、サブサハラ・アフリカで現在5パーセントの家庭でしか行われていないニワトリの養育(ワクチン接種済み)を30パーセントにまで引き上げ、持続可能なマーケット・システムにまで成長させることだそうです。
こちらはゲイツ財団によるプロモーション・ビデオ。
なぜニワトリが極限の貧困状態にいる人々にとって助けになるか、説明をまとめてみます。
ニワトリの多くの種は地面で見つけられる物何でも食べてしまいます。もちろん餌をちゃんとあげたほうが成長は早いですが、手間のかからなさ、餌の調達の楽さという意味ではずば抜けています。ニワトリにとって致命的なニューカッスル病のワクチンのコストは20円程度です。
5匹のメンドリからスタートしたとして、近所から一匹のオンドリを借りて卵を産ませれば3カ月もすれば40匹のヒヨコを持つことになるとのこと。…
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