2016年5月25日水曜日

<h1 itemprop="headline">同じ型番の製品を買ったら仕様が違っていた そんなのアリ?

 多くの業界では、製品の型番が同じであれば、仕様は全く同一とみなされる。同じ型番で異なる仕様の製品が混在していては、購入者はもちろん販売店が混乱するのは必至だ。もしやむを得ず仕様を変更する場合は、これまでとは異なる新たな型番を用意することとなる。少なくとも、本連載で扱っているPC周辺機器の業界では、こうした慣習が当然のこととして認識されている。

 もっとも実際には、型番が同じにもかかわらず、仕様が異なる製品というのは発生する。製造上のミスなどで発生する場合もあれば、意図的に仕様が変えられるケースもあり、中にはメーカーの一部の社員しかその事実を知らないがゆえに、サポートの窓口などで話がかみ合わないこともある。いかなる理由でこうした事態が起こりうるのか、今回はその裏事情に迫ってみよう。

●仕様が変わると型番も変わる、その理由

 食品などの業界では、製造時期や製造元の工場などの条件により、同じ製品でありながら味や食感が異なっているといったケースは起こりうる。これは原材料の特性からして仕方のない問題であり、メーカーや販売店はもちろん、消費者も含めて暗黙の了解として認知されている節がある。

 しかしPC周辺機器の場合、同じ型番のまま仕様を変えることは原則としてない。理由は大きく分けて2つある。1つは、これらはPC本体があって初めて成立する製品であり、仕様が変わると正常に動作しなくなる可能性があるからだ。

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