書類を何枚かまとめてホチキスで留めたものは、どんな数え方をしたらいいのでしょうか。一式? 1セット? それとも……1個?
どんなにキャリアを重ねても、言葉の使い方を間違うこともありますよね。とくに間違いやすいのが、ものの数え方を表す"助数詞"。日本語を学ぶ多くの外国人をとくに苦しませると言われていますが、ものの数え方は、日本人にとっても難しいのです。
今回は、『大辞泉』(小学館)や『日本語大辞典』(講談社)を参照しつつ、ベテラン社員でも間違いやすいビジネスシーン頻出の助数詞についてお届けしていきましょう。
■1:"個"は間違い! エレベーターの数え方は"基""台"が正解
朝の通勤時、エレベーターホールでやきもきしながら「まったく、なんでこのビルにはエレベーターが1個しかないのかしら」なんて、言っていませんか? エレベーターにつける助数詞は、"基"や"台"が基本。
普段あまり聞かれない"基"ですが、その場に据え置かれ、人間の力では動かせないようなもの、例えば神社の鳥居や墓石にも"基"を用います。
■2:書類を数える単位は、いくつか覚えておくと便利
日本語の難しい点は、ものの数え方が話し手の感覚に委ねられることもある点。薄いものなら"枚"、長細ければ"本"というように。
ビジネス書類の場合も、厚みや形状によって数え方が異なってきます。
・1枚の用紙なら、"枚"や"通"
・複数の紙をホチキスなどで閉じてあるのなら"つづり""通""部"
・書籍のような厚みがあれば"冊"や"部"
・研究開発部などで作成した論文なら"編"
という風に使い分けることになるでしょう。…
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