2016年3月31日木曜日

<h1 itemprop="headline">なぜ人はプロジェクトの“約束”を守らないのか?

 対人スキルに優れたプロジェクトマネジャーが使いこなす"7つ道具"を紹介する本連載。今回は残る2つのスキルのうち、「意思決定を行い、守らせるスキル」を紹介していきます。

 プロジェクトや仕事にはさまざまな「決定事項」があります。タスクの納期や質、コスト、仕事の進め方、自分のミッション、役割、チームの方針、会社の方向性など、細かいものから大きなものまでさまざまです。

 しかし、こうした決定事項を決めても、それが守られるかはまた別の話。いつの間にか約束がなかったことになっていたり、"なあなあ"になっていたり。そんな経験はありませんか? 自らが決めたことをどう守っていくか、そしてその内容をどうメンバーに守らせるか――。これはプロマネの「覚悟」と「責任」が問われる重要な要素といえるでしょう。

 決められた物事を守り守らせ、そして高いパフォーマンスを発揮するよう導くのがプロマネの仕事です。今回から数回にわたって、その方法を紹介していきます。

●なぜプロジェクトの"約束"は守られないのか?

 そもそも、なぜ人(メンバー)は決定事項を守らないのでしょうか。

 理由はさまざまだとは思いますが、決定事項に対する"納得感"がないまま進んでいることが原因であるケースは多いです。プロマネ自身は物事を自分で決めることが多いため、決定事項に対する納得感は得やすい環境にあります。しかし、決定のプロセスに参加できないメンバーは、どうしても"やらされ感"が伴いがちです。

0 comments:

コメントを投稿