2016年3月28日月曜日

<h1 itemprop="headline">ジブリも使うアニメ制作ソフト「Toonz」オープンソースで無償公開 現場の声を研究に活用

 ドワンゴは3月26日、伊DigitalVideoから買収したアニメーション制作ソフト「Toonz」をオープンソース化した「OpenToonz」を無償で公開した。長年、スタジオジブリが制作過程で利用し、独自にカスタマイズした機能「Toonz Ghibli Edition」を搭載するほか、ドワンゴが開発したエフェクト機能なども盛り込む。

 デジタル作画の段階から、最終的な画面を組み立てる「撮影」まで使えるソフトウェア。オープンソースで公開するため、ライセンスに基づいて自由にソースコードを改変し、商用・非商用を問わず、無料で利用できる。プロの現場に限らず、個人制作や学校教育など、さまざまな場面での活用を見込むという。

 デジタルペイントは、境界線上のピクセルのギザギザを目立たなくする「アンチエイリアス」機能を搭載するほか、絵とパレットのデータを独立に表示し、仮色での塗り作業を行える。

 撮影の工程では、タイムシート型(時系列)のインターフェースを採用。ノードツリー型のGUI(Graphical User Interface)でエフェクトの合成を手軽に行えるようになっている。解像度(dpi)を考慮した実寸サイズで画像を取り扱うことも可能だ。

 画像処理用プラグインエフェクトSDKも公開し、誰でもエフェクトを追加できる。無償公開に合わせ、ディープラーニングを応用した画風変換、ケレン味のある入射光表現、波ガラス表現――といった、ドワンゴが開発したエフェクトも提供する。

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