2016年3月18日金曜日

<h1 itemprop="headline">Wi-Fiより100倍以上速い「Li-Fi」とはなにか?

 北欧の国エストニア。その首都であるタリンで今、Wi-Fiより100倍以上速いとされる新しい通信技術の実験が行われている。その技術は「Li-Fi」と名付けられた。この実験での測定速度は、1秒あたり1ギガバイトという速度だ。実験段階でも大抵の映画を2秒足らずでダウンロードできてしまうスピードである。しかも、研究室での理論速度は1秒あたり244ギガバイトのダウンロード速度が計測された、と言うから驚きだ。


 しかし、このLi-Fiの本当のすごさの理由は速度ではなく、その通信方法にある。この通信方法では、光の点滅を利用してデータを受信する。電灯などの人工的な光は、人間には認識できない速さで点滅を繰り返している。その点滅を利用し、光の「オン」を「1」に、「オフ」を「0」に置き換える。コンピューターが認識できる、「1と0」だけで構成された「バイナリー・データ」に光を置き換えるのだ。従来のWi-Fiなどの電波通信とは違い、干渉が少ないLi-Fiは冒頭で述べたような凄まじいスピードでのデータ通信が可能というわけだ。


 Li-Fiは速度だけではなく、その安全性も優れている。壁を通り抜ける電波とは違い、光で通信を行うLi-Fiは壁を通り抜けることはない。つまり、壁をへだてた、離れた距離からは傍受ができないということだ。この性質を利用すれば、近年増えている、政府機関から情報の漏洩や、サイバー攻撃による被害を防ぐことができるかもしれない。

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