2016年3月31日木曜日

<h1 itemprop="headline">林信行が語る9.7型iPad Proの魅力

 最初のiPadが出たとき以来、「画面サイズ」は重要な問題だった。6年前のあのころのことを覚えている人はどれくらいいるだろうか。

 iPadが「iPhoneと同じiOSを搭載し、できることもほぼ同じ」という事実が分かったとき、機能や性能を重視する人々は、iPadを「ただの大きなiPhone」とこきおろしていた。

 だが、どんな情報機器もそれを使うのは人間というアナログな存在。表示される写真や文字の大きさ、手に持ったときの重さなど、身体性は無視できない要素であり、2010年に書いた「サイズが異なれば体験も異なる」という論に、今となって異論を挟む人はいないだろう。

 6年前に初代iPadが登場し、その後Appleは携帯性が魅力のiPad miniをラインアップに加え、2015年にはイラストを描いたり、写真をレタッチしたり、移動先でムービーを編集するプロフェッショナルたちが、画面サイズでもパフォーマンスでも妥協せずに済む、大画面の12.9型iPad Proをリリースした。

 そんなAppleが、2016年の最初に発表したのが、iPadの出発点の画面サイズでもあり、幅広い用途に応え、最も柔軟性に富み、軽さと使いやすさを両立した9.7型のiPad Proだった。

 9型クラスの画面は、1984年の初代Macに通じるサイズでもある。iPad Proを縦に構え、FaceTime機能でテレビ電話をすれば、相手の顔がリアルに近い大きさで映し出されたりもする絶妙なサイズだ。

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