2016年2月20日土曜日

アキバに「円高還元POP」が現れる

 2月に入って急速に進んでいる円高の影響は、先週末時点でもわずかながら表に出ていた。一週間経ち、この傾向はよりはっきりと目に見えるようになっている。

 ドスパラ パーツ館は入り口の前に大きく「円高還元!!」と書かれた立て看板を設置。2月24日まで「Core i7-6700K」を4万2865円(税抜き3万9690円)、「Core i5-6500」を2万5466円(税抜き2万3580円)で売り出している。

 同店は「回転率の高いパーツから順に少しずつ円高の影響が見られるようになっています。まだ全体的な動きにはなっていませんが、こういうセールができるようになったのは確かですね」と話す。

 他のショップでも、一部のCPUやSSDが数百円単位で下がっている例がいくつかみられた。回転率の高いパーツほど値下がり傾向にあるのは確かなようだ。ただし、街じゅうで円高還元の文字が踊った過去ほどの派手な動きにはなっていない。

 某ショップは「週明けに円高傾向が一服しましたし、旧正月明けでちょっと前まで流通が本格的に動いていなかったのが関係しているかもしれません。ただ、ニッパチといって2月と8月はあらゆる商売が落ち着いてしまう時期。円高還元という消費欲をそそる要素を武器に、ショップ努力でお得感を演出しようという動きも見られるので、ここからグンと伸びるかもしれません」と現状を説明する。"天然の風"はまだかすかだが、アキバの街でうちわを扇いでがんばっている感じか。

 実際、パソコンSHOPアークは「円高先行還元特価」という、ちょっと不思議な文句の特価を用意していた。「まだ仕入れ値に円高の影響はないんですけど、まもなくそうなるということで、ちょっと無理して特価にしたんです」と話す。

 さて、来週はどう動くか。

●1Tバイト級で3万円切り&500Gバイト級で1万5000円切りが複数!

 円高と街の熱気の影響からか、週末特価でもコスパが目立つ製品を多くみかけた。BUY MORE秋葉原本店で注目したいのは大容量SSDだ。

 以前から、Apacer「PANTHER」シリーズの960GBモデルを2万9999円、480GBモデルを1万4499円の特価としているが、今週末はCFD販売の東芝製960GB SSD「CSSD-S6T960NRG4Q」と480GB SSD「CSSD-S6T480NRG4Q」も同水準で買える。価格は2万9980円と1万4980円だ。いずれのモデルも1人1点となる。

 同店は「最近は大容量でも本当に安いので、バンバン売れますね。円相場の影響は分かりませんが、終末の目玉になるのは確かでしょう」と話していた。

 なお、型番不明ながら、500Gバイトの"当社指定モデル"も在庫限りで1万5980円で売るという。こちらもあわせて注目したい。

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