2016年2月16日火曜日

あなたのスマホは見られている? 「画像流出」を避けるために気を付けたいこと

2015年7月22日公開の記事を編集・修正の上、再掲載しています。

プライバシー保護と聞くと、メールやFacebookのデータなど、デジタルなものを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、私立探偵事務所で働いていた私に言わせれば、プライバシーのことをわかっている人はほとんどいません。本当は、ブラウザの閲覧履歴だけの問題ではないのです。

筆者は何年も前、私立探偵事務所で動画編集者として働いていました。事務所の場所や名前は書けませんが、複数の大手保険会社のために、保険金請求にまつわる調査を行っていました。保険会社が誰かのケガを疑わしいと感じたとき、私の勤めていた会社を雇い、本当に申告通りのケガをしているのかを調査するのです。

私自身が直接調査に出向いたことはありませんが、それをしているたくさんの探偵と一緒に仕事をしていました。彼らからレポートと動画を受け取り、関連する部分だけを動画から切り抜き、クライアントに送って確認してもらうというのが私の仕事でした。つまり、探偵が調査を行っている方法や、聞き込みをするときの戦略を知ることができる立場にいました。そんな仕事を数百件こなすうちに、私が学んだ教訓を紹介しましょう。

あなたは思っているほど自意識過剰ではない

写真共有サービス「Snapchat」は当初、写真は即座に削除され、スクリーンショットを撮ることもできないため、安全な写真共有手段とうたわれていました。当時知られていた危険のすべてに対する策が講じられていたため、誰もが安全な"気がしていた"のです。しかし、その安全幻想が崩壊するまで、それほど時間はかかりませんでした。

多くの場合、「本当に安全」と「安全な"気がする"」の間には大きなギャップがあります。ですから、私がこれから紹介する探偵事務所の話を読んで、心を入れ替えてほしいのです。その事務所の仕事は、対象者を何日か尾行し、見たことすべてを文書に残すという、いわゆる一般的な探偵業務でした。毎日のようにたくさんの尾行が行われているにもかかわらず、それに気づく対象者はほとんどいないのだから驚きです。

1週間も尾行されていたら、さすがに気がつくと思う人は多いのではないでしょうか。でも、実際はそうではありません。探偵は対象者のクルマ何台か後ろをつけ、同じ駐車場内の離れたスペース、あるいは道を隔てた駐車場に駐車します。対象者の撮影には、見つからないように遠くからズームレンズを用います。

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