2016年2月14日日曜日

SFが現実に! 人型ロボットが会社の同僚になる?

昨年11月、NASAが火星探査用の人型二足歩行ロボット「ヴァルキリー」を開発したというニュースが話題となるなど、もはや"SFの世界"が"未来の現実"に変わろうとしている21世紀。

だが、ひと口に人型ロボットといっても、ホンダの「ASIMO」やソフトバンクの「Pepper」のように人とコミュニケーションを取るロボットに限らず、その活躍の分野は多岐にわたる。そんな人型ロボットたちの最前線にスポットを当てていこう。

まずは産業用ロボ。工場のラインなどで稼働することが多く、ロボットアームが主流の現場のため、形なんてどうでもいい…と思われがちだが、ここにだって立派な人型ロボットが存在している。

バイナスが開発した「'Duo'The RoboMeister」の特徴は、人のように2本の腕がある"双腕型"。薬品や化粧品分野の検体検査工程や電子製品などの組み立てを行なうロボットだ。

「本体に搭載されたセンサーやカメラを基に両手が協調動作を行ない、組み立てや搬送など、従来、一台のロボではできなかった作業を一手に担います」(バイナス担当者)

例えば、片方の腕で持ち上げた容器を器用に持ち替えたり、化学者のように容器に液体を注入したりと、その様子は工場の作業員さながら。

■'Duo'The RoboMeister ■NEXTAGE


ふたつの腕が各部位と協調して作業を行なう、次世代人型産業ロボ。頭は飾りと思うなかれ! しっかりとセンサーが作動し、正確な作業をサポートする


カワダロボティクスの汎用ロボット「NEXTAGE」も同じく双腕型。こちらは頭部と手先のカメラで周囲の環境を見ながら動作するだけでなく、作業スペースがコンパクトに設計されているため、製造ライン上で人間と一緒に働けるような仕様。

まさに"同僚はロボット"という職場が実現してしまうとは…。価格は約740万円と高価だが、何年も働いてくれる"人手"と考えれば決して高くないかも。

続いては、一見、生産性はないように見える、けん玉ロボット。だが、人間でも難しい微妙な力加減を、この6軸ロボット「RV-4FL」はいともたやすくやってのける。

マシン上部にある2台のビジョンセンサーと力覚センサーによって玉の位置を補正し、見事に大皿に載せるのだ。このように、ロボットの技術はエンタメ分野にも応用されており、人間では不可能な驚くべきショーをする日もそう遠くなさそう。何しろ、今のロボットはバイクにだって乗れるのだから!

■RV-4FL


垂直多関節型ロボットである「RV-4FL」をエンタメに応用。

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