2016年2月18日木曜日

成功するために必要な3つの選択力

きょうご紹介したいのは、『飛び抜けたアイデアを出す人がやっている ブレイクスルー思考トレーニング』(ひもとあやか著、日比野省三監修、日本実業出版社)。前例や先例を前提とした「普通」の思考法から脱出し、「飛び抜けたアイデア」や「突き抜けた発想」を得るためのメソッドを紹介した書籍です。

監修者は、1990年に世界的権威者として知られる南カリフォルニア大学のG.ナドラー教授とともに「ブレイクスルー思考」を発表して世界的に注目を集めたという人物。そしてブレイクスルー思考研究に従事、企業・行政・学会等での講演、研修の講師を務める著者が、その考え方をまとめています。

本書では、いかに賢く考え選択するかを意識的に行い、ブレイクスルーを可能にする賢い選択者たちを、「スマートセレクター」と呼び、彼らの成功の秘訣をご紹介していきたいと思います。(中略)もととなるのは、世界のリーダーたちに影響を与え続け、先進国のみならず、新興国・途上国のビジネス・行政の発展に貢献し続けている「ブレイクスルー思考」という考え方です。(「プロローグ」より)

スマートセレクターの「選択力」について解説された、第I部「『すごい結果』を生み出すための3つの選択力」をチェックしてみましょう。

第1の選択力 セルフメイド選択

上司、親、先輩、友人、歴史上の人物、著名人が、あるいは世間の同世代などがうまくやってこられたのならば、きっと安全に違いない。そのように考え、それを選択の決め手にしてしまうことは決して少なくないはず。ビジネスに置き換えてみれば、「競合他社がうまくいったのなら、きっとだいじょうぶだろう」というような発想にあたるものですが、これは著者の言葉を借りるなら「レディメイド選択」。

いうまでもなくレディメイドとは、もとは既製服を指す言葉。一人ひとりの体型に合わせてつくるオーダーメイドに対する、大量生産の服のこと。本書ではそれを、既存の選択肢、前例や成功があることが決め手となって選択することとして用いているわけです。

たしかに、誰かがやってうまくいったのであれば、それは手っ取り早くて安全なように思えるかもしれません。けれど、実はそこが落とし穴なのだと著者は指摘しています。なぜなら、そう感じる人は「違い」を見落としているから。

誰かがうまくいったとしても、そもそも主役が違い、場所が違い、時が違うのです。だとすれば、結果が異なったとしてもそれは当然のこと。

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