2016年1月25日月曜日

LINEの「流出」なぜ起きる?―公式の説明と対策

LINEのトーク内容を、他人が「のぞき見」したり「流出」させたりするような不正アクセスは、どんな場合に起き得るのだろうか。公式の説明と対策が発表になった。

まずLINEは企業としての立場を説明した。電気通信事業法に従って「通信の秘密」を保護しており、個人情報の定義を法律よりも広くとって、トーク内容などを厳密に管理しているという。

使っている人がiPhoneなどのスマートフォンと、LINEに登録したメールアドレス、パスワードを適切に扱っていれば、家族や友達とのやりとりが意図せず第三者に渡ることはないはずだとしている。

しかし現実にトーク内容の流出は発生している。

ではどのような場合に起きるのか、LINEはニュースサイトなどが挙げた可能性に応える形で案内した。

(1)別のiPhoneなどからのアクセス

iPhoneやiTunesの仕様上、複数台から同じ人のLINEのトーク内容を見られる、という報道について取り上げている。通常はできないが、次のような場合ならあり得るそう。

・LINEにアクセスできるiPhoneを手元に保有し、その認証パスワードが分かっていて、パスワード解除ができる状態であること

・PCを用意し、くだんのiPhoneとつないで、iTunesを使って「バックアップデータ」を入手できること

・さらに別のiPhoneを用意し、バックアップデータを移し、LINEを起動できた場合

ただし、とても限定的な状況だとしている。

(2)PCやタブレットなどからのアクセス

LINEではiPhoneなどのスマートフォン以外に、PCやiPadなどのタブレットからも利用できるが、登録メールアドレスとパスワードが必要で、しかも初回利用時にはスマートフォンのLINEで「PINコード」を入力し、認証する必要がある。またタブレットやPCから利用を始めると、スマートフォンのLINEに通知が届くため、本人が知らないところで誰かがトーク内容を閲覧できる恐れは限りなく低いそう。

(3)iPhoneなどの盗難によるアクセス

iPhoneなどのスマートフォンがが盗難などで第三者に渡り、スマートフォンのロック機能が適用になっておらず、なおかつLINEのパスコードロックも適用していない場合には、誰でもトーク内容を閲覧できてしまう。

(4)まとめと補足

とにかくLINEを使っているiPhoneなどのスマートフォンを物理的にしっかり管理することが流出を避ける上で重要としている。

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