2016年1月21日木曜日

ライバルは 昔同期で 今はロボ―「現場川柳」大賞決まる

産業用センサメーカーのオプテックス・エフエーは「現場川柳」の受賞作品を発表した。大賞は「ライバルは 昔同期で 今はロボ」(さごじょうさん)。無常感を覚える句である。

現場川柳は2回目となる開催。2015年10月3日~12月13日に募集した。オプテックス・エフエーは10月3日を「センサの日」とし、ものづくりにかかわる製造・開発設計・物流・営業などの現場にまつわる川柳を寄せるよう、呼びかけて来た。

今回の応募作品は、ものづくりの現場ならではの哀愁を帯びた作品を中心として、「人とロボットの関係」を表現する作品も多くあったそう。

2020年までに大企業で25%、中小企業で10%の組立工程におけるロボット化率向上などを掲げた「ロボット新戦略」が打ち出されるなか、自動化の象徴であるロボットとそれに負けない熟練工を対比する作品が大賞になったとか。

特別選考委員で、元エンジニア漫画家の見ル野 栄司(みるの えいじ)氏を招いて、総数3,540作品の中を厳正に審査したとのこと。

受賞作は次の通りだ。

【大賞】

ライバルは 昔同期で 今はロボ (さごじょうさん)

【優秀賞】

エアーシャワー 加齢臭のみ 除去できず (木立慈雨さん)

ドラマ観た 翌日熱い ものづくり (ベンジャミンさん)

整理しろ 言ってた上司が 整理され(くまおさん)

【センサの日賞】

見ないふり 出した不良が 里帰り (橋さん)

【入賞】

管理職 なって錆びつく 金の腕(夢老人さん)

速すぎる パートのおばちゃん 神の手か (はるかぜさん)

短納期 必死に作って 取りに来ず (いわぶちさん)

社員旅行 空港検査で 出るノギス (coni さん)

見学者 来たら動きが 倍速に (さごじょうさん)

その異品 俺の差し歯と 言い出せず (りのんぱさん)

疲れたな フォークリフトで 帰りたい (第二月曜日さん)

喫煙所 現場の真の 会議室 (影人さん)

棚卸し どこへしまおう 不良品 (風まかせさん)

コンテナに 部長も入れて 出荷したい (はる呼さん)

いずれも胸に響く句ばかりだ。

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