2016年1月22日金曜日

一台16億円もするドローンの墜落を止められない米軍


ドローンのパイロットが足りていないアメリカ空軍ですが、もしかしたらパイロット不足問題は自然に解消するかもしれません。というのも、米空軍のドローンには墜落が続いているんです。

Washington Postが入手した調査資料によれば、空爆などに用いられる無人ドローン「リーパー」は結構墜落しているようです。

空軍の安全データによれば、2015年には10機のリーパーがひどく損傷するか破壊されており、これは少なくともその前年の倍の数です。


飛行時間10万時間あたりの深刻な墜落で算出されるリーパーの事故率は、2014年の倍以上となっています。リーパーは完全装備のものだと交換に一台当たり1400万ドル(約16億円)かかります。

リーパーの先代機、「プレデター」はといえば、こちらもやっぱり昨年は10機墜落しているとのこと。

リーパーが墜落し続ける原因に関しては、Washington Postは「電気的な問題の頻発」によるものだと報じています。空軍の遠隔操作航空能力部門トップ、Brandon Baker空軍大佐は、リーパーのバックアップバッテリーが切れるとどうなるか、こう語っています。

「一度バッテリーが切れると、この飛行機はばかになって、制御が効かなくなってしまう」「正直に言えば、我々はいまだその原因を解決できていません」

2006年、米空軍はリーパーに6400万ドル(約75億円)費やしています。これはペンタゴンが、これまでできるだけ隠そうとしてきた失態の一つです。

国防省は深刻な航空機事故はすべて開示するという方針を持っているにも関わらず、昨年発生した20台のリーパーとプレデターのアクシデントのうち半数に関しては、公的な報告はなされていません。


他の5件に関しては、地方自治体が墜落を報じるか、敵戦闘員が残骸写真をソーシャルメディアに投稿した後になって、ようやく米軍当局者によって追認しています。

でもこの墜落問題、どうにか直せないんでしょうか? どうやら答えはノーのよう。

調査員たちは問題の原因は欠陥のあるスターター・ジェネレーターにあると突き止めました。しかしいったいなぜその原因のせいでドローンがおかしくなるのかも、恒久的な対策案も出せないままです。

裏庭にミサイルを積んだドローンが落ちてこないとを願うばかりです。


source: Washington Post

Image: Air Force

Kate Knibbs - Gizmodo US[原文
(abcxyz)

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