2015年12月18日金曜日

「VAIO S11」徹底レビュー これぞ待望のSIMフリーLTEモバイルノートPC

 2015年の年末商戦に向けて、注目すべきPC新機種は出尽くしたかと思ったが、ここへ来てVAIOが魅力的な新モデルを投入してきた。それが12月9日に発表された新開発の11.6型モバイルノートPC「VAIO S11」だ。

 ボディはジャストA4サイズ以下、重さ約920~940グラムと持ち運びやすいだけでなく、同社のハイエンドノート「VAIO Z」やタフモバイルノート「VAIO Pro 13 | mk2」の設計思想を引き継ぎ、入力環境や堅牢性を含めてさまざまなこだわりが詰め込まれている。モバイルPCに求められるスタミナについても、公称値で約15時間(JEITA 2.0)のバッテリー駆動時間をうたう。

 PCとしての基本性能や機能も抜かりがなく、第6世代Coreプロセッサ(開発コード名:Skylake)、高速なPCI Express接続SSD、Thunderbolt 3(USB 3.1対応USB Type-Cポート兼用)などの先進スペックを採用しつつ、日本のビジネスシーン向けに需要の高い端子類も兼ね備えている。

 そして大きな特徴が、SIMロックフリーLTEに最適化したモバイルノートPCであることだ。本体にSIMロックフリー対応のLTEモデムを内蔵しつつ、アンテナの配置や内部構造、ボディの素材など至るところで受信感度を高める工夫を行い、さらにはPCユーザーにとって使いやすいプリペイド式の格安SIMプランも独自に用意した。

 これらの仕様によって、小型軽量かつ堅牢ボディで持ち運びやすく、性能や機能にも不足がなく、そしてどこでもネットにつながるという、ビジネスユースでのヘビーな運用にも耐えうる小型モバイルノートPCに仕上がっているのだ。

 店頭販売向けの標準仕様モデルは、3色のカラーバリエーションと内蔵LTEモデムの有無が異なる合計6モデルを用意。また、購入時の仕様変更に対応したカスタマイズモデルをソニーストア、および新設した自社の直販サイト「VAIO STORE」で販売する(VAIO STOREではLTEオプション固定)。直販モデルの最低価格は11万4800円(税別、以下同)と、求めやすい価格帯から選べるのもうれしい。

 今回は、LTE搭載でホワイトボディの標準仕様モデル「VJS11190511W」(実売15万9800円前後)を入手して1週間ほど使用したので、性能や使い勝手をチェックしていこう。

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