2015年11月18日水曜日

iPhoneが激遅Wi-Fiに捕まってしまったときは「Wi-Fiアシスト」で解決。ただし注意点も:iPhone Tips

外出先でパケット通信量を節約する際に公衆無線LANは便利な存在ですが、iPhoneは一度接続した公衆無線LANは自動的に接続する(初期状態)ことと、Wi-Fi通信がモバイルデータ通信(LTEや3G)に優先するという設計のため、電波の弱いアクセスポイントを勝手につかんでしまうと、LTEはアンテナ5本立っているのに通信できない、という悲劇を生んできました。

iOS 9から、こうした問題を解決する機能がとうとう搭載されました。

【ギャラリー】Wi-Fi (3枚)

この機能「Wi-Fiアシスト」は、Wi-Fiの電波強度が一定以下のとき、Wi-Fiを使わずにモバイルデータ通信を優先して通信を行うというものです。切り替える際の電波強度を指定することができないあたりが実にiOS的とも言えます。

「設定」 「モバイルデータ通信」の一番下にある「Wi-Fiアシスト」をオンにします。設定はこれだけで、あとはすべて自動的に処理が行われます。Androidならきっと閾値の指定オプションがあったことでしょう。

屋外での「弱い」公衆無線LAN対策としては有効に機能しているWi-Fiアシストですが、実は一部で別な悲劇も生み出してしまいました。自宅のWi-Fi環境で電波が弱い場所(たとえば風呂やトイレなど、一般に電波が届きにくい場所)で使っている際に、自分ではWi-Fiを使っているつもりが、勝手にモバイルデータ通信に切り替わっており、いつの間にかパケットを大量に消費している、というケースです。特に、Wi-Fiだからと動画を大量に見たり、ゲームで遊んでいたら急に遅くなって......というタイプの悲劇が多いようです。

これを回避する方法は、主にふたつあります。ひとつは、自宅に戻ったらWi-Fiアシストをオフにすることです。毎回切り替えるのは面倒ですが(これについては、iOSがジオフェンスなどを利用してネットワーク設定を切り替えられるようになることを切に希望します)、確実です。

もうひとつは、アプリごとにデータ通信を使わないよう設定することです。「設定」 「モバイルデータ通信」を開くと、下の方に「モバイルデータ通信を使用:」という欄があり、ここにインストール済みアプリの一覧と、そのアプリがこれまでにどれだけモバイルデータ通信を使って通信したか、という容量が表示されます。

リスト右側にオン/オフを切り替えるラジオスイッチがあり、これをオフにすれば、そのアプリはモバイルデータ通信から通信できなくなります。

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