2015年11月21日土曜日

AnonymousによるISISへのサイバー攻撃、事態を悪化させるだけ?

ISISに宣戦布告し、既にISIS関連のTwitterアカウント5,500件を閉鎖に追い込んだAnonymousだが、一般の人が作戦に参加するためのハッキングガイドを公開している(Softpediaの記事The Hacker Newsの記事)。

公開されているハッキングガイドは「The Noob Guide」「Twatter Reporter」「Search Terms」の3本。The Noob GuideはDDoS攻撃やパスワードクラック初心者向けの手引きで、ツールやOSの選択からツールのインストール方法などを解説している。Twatter Reporterは監視用のTwitterボット「Twitter Reporter」の解説、Search TermsではISIS関連リンクの検索と報告方法の解説となっている。

これに対し、ISISではAnonymousのサイバー攻撃を避けるためのセキュリティガイドを提供して対抗している。ISISでは主にTelegram Messengerを使用して連絡を取っており、セキュリティガイドはTelegramチャンネルで回覧されているとのこと。内容としては、1)ソースの確認できないリンクを開かない 2)VPNを使い、頻繁にIPアドレスを変更する 3)Telegram上で知らない人と会話せず、ブロックする 4)Twitter DMで会話しない 5)Twitterのユーザー名とメールアドレスを同じにしない、といった比較的初心者向けのものとなっているようだ。

しかし、AnonymousによるISISへのサイバー攻撃が事態を悪化させるとの懸念もあるようだ。各国の情報機関やジャーナリストは、オンラインのアクティビティーからもISISの情報を得ている。Twitterなどのアカウントが停止されることで、ISISがより監視の難しいプラットフォームに移行してしまう可能性もあるということだ。なお、TelegramではISISに関連する78のチャンネルを閉鎖したことを明らかにしている。皆さんはどう思われるだろうか(The Vergeの記事The Registerの記事TNW Newsの記事)。

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