2015年10月19日月曜日

グーグル、ウェブ・コンテンツを守るためにモバイル・ウェブページを高速化

検索大手は開発者を逃さぬよう、ウェブをスピードアップしようとしている。

フェイスブックもアップルも、モバイル端末でニュースコンテンツを見るのに、より便利なサービスを作り上げてきたと自認している。すなわち、ロード時間が短く、掲載される広告も少ない、自己完結型のアプリだ。だが、グーグルも戦わずして居眠りを決め込むつもりはないようだ。

その成果がAccelerated Mobile Pages(AMP)Projectである。これはオープンソース化された新しいHTMLの規格だ。既存のウェブ技術を用いたあらゆるページで利用可能であり、フェイスブックやアップルがしているのと同じことを正確に実行する。つまり、ページを瞬時に表示し、広告が品よく収まるよう構成することだ(もちろんグーグルのことなので、広告は入ったままであるが)。

新たなフレームワークが呼び出されると、HTML、CSS、JavaScriptで読み込みが大変な部分や、より多くのコンテンツが必要な際、グーグルがウェブマスターにカスタム要素と取り換えてもらいたい部分をAMP HTMLが切り離す。追加されたカスタム要素は、TwitterやYouTubeなどからのハンドラ情報を埋め込むだけでなく、画像や動画の所有者を含めたパッケージの一部となる。また、Lightboxやカルーセル・コンポーネントも付属している。

今後コードが新しくなるに従い、この規格によって、ウェブページはもっと速く表示されるようになるはずだ。

ウェブを加速する

「ニュース記事や、比較的似ている静的なコンテンツを消費する際は、ページの読み込みに時間がかかり、非常に遅いことがよくあります」とAMPのプロジェクト技術主任、マルテ・ユーブルは言う。ユーブルは、テキストが表示された後、広告や画像を表示するのに数秒かけてページが構成される例を挙げた。「結果として、スクロールが変になって不愉快な思いをし、ユーザーは読む気を削がれてしまう場合が多いものです」。

このように困難な問題に対し、ユーブルは範囲を削減し、一つの領域に焦点を当てるというアプローチを取った。「今日のウェブは多様な内容を含んでいます。アプリケーション・プラットフォーム、eコマース・プラットフォーム、コンテンツ・プラットフォーム、ゲーム・プラットフォームなどなど。われわれは静的なコンテンツのみに集中することにしました。最適化を根本的に行うためのアプローチに向いており、全体に適用するのが容易であったためです」。

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