2015年9月28日月曜日

「Office 2016」はユーザーのビジネスだけでなく、Microsoftのビジネスモデルも変えていく

 米Microsoftは9月22日(現地時間)、「Office 2016」の提供を開始した。Word、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Project、Visio、Accessから構成される最新のデスクトップ版Officeだ。Windows 7/8/10で動作する。

 Office 2016は、個人/ビジネスともにOffice 365契約ユーザーであれば、無料でダウンロードして利用できる。ボリュームライセンス契約の企業ユーザーについては、10月1日からVolume Licensing Service Centerでダウンロードが可能になる予定だ。

 米国では、これらの契約をしていないユーザー向けにも販売が始まっているが、原稿執筆時点で日本の個人向け単独販売に関する案内はない。後日、日本マイクロソフトから「Office Personal(Premium)」の名称で日本市場向け製品を購入する方法や価格が発表されるとみられる。

 なお、Macユーザー向けには「Office 2016 for Mac」の正式版が、既にOffice 365ユーザー向けに先行して提供されていたが、米国ではOffice 365契約者以外にも販売が始まっている。

●3種類の新しいWindows向けOffice

 MicrosoftはWindows 10のリリースに合わせて3種類のOffice製品をWindowsプラットフォーム向けに展開しようとしている。

 1つは7月29日のWindows 10一般公開日に提供が開始された「Office Mobile apps for Windows 10」。いわゆるタッチ操作に最適化されたOffice製品であり、iPadやAndroidタブレット向けに提供されているOfficeアプリに近い位置付けだ。Universal Windows Platform(UWP)アプリとしてWindowsストア経由で提供され、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つが別々のアプリとして用意されている。

 Office Mobile apps for Windows 10は無料での利用が可能だが、文書の保存にはOneDriveなどの利用が必要なほか、一部編集機能に制限がかかっており、全機能を利用するにはOffice 365のサブスクリプション契約が求められる。

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