2015年9月28日月曜日

<鴻海>シャープに2000億円…液晶事業の買収検討

 経営再建中のシャープの液晶事業について、電子機器受託製造大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業が、最大で2000億円規模を投じて買収する案を検討していることが27日、分かった。スマートフォン大手の米アップルにも数百億円規模の資金拠出を求める方向で、今後シャープと本格的に交渉を進める。

 鴻海は、シャープが分社化する液晶事業会社の株式の過半を取得することを検討している。部品を買い集めて電子機器を生産している鴻海は、シャープの液晶事業を買収してスマホの基幹部品である液晶パネルの技術を吸収し、本格的な開発メーカーへの成長を目指す。ただし、鴻海が単独で出せる資金には限界があるため、同社がシャープの部品を用いてアイフォーンを組み立てている関係から、アップルにも資金拠出を求める方針だ。シャープは、両社から得た資金を、液晶事業の競争力を強化するための設備投資などにあてる考えだ。【宇都宮裕一

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