2015年9月26日土曜日

ホフディランはなぜフリーダウンロードの新曲を出すのか? 某モノ系雑誌の編集長とギズが聞いてみた


一体どうなるんでしょう?

今や音楽の聴き方はサブスクリプションサービス全盛です。Apple MusicにAWA、Google Play Music、LINE MUSIC……定額で聴き放題、もちろんユーザーにとっては喜ばしい限り。だけど音楽を届ける側であるアーティストはどう考えているのか?

この度新曲「愛し合って世界は回る」をリリースするホフディランさんも、"自分たちの音楽を、できるだけ多くの人に聴いてもらうにはどうしたらいいだろう?"と楽曲のリリースに関して悩まれた一人。結果……

「無料であげちゃおうよ!」

と相成りました。つまりフリーダウンロード(ダウンロードはこちらから)。どうしてそうなったのか? 今回は、当の本人ホフディランの小宮山雄飛さんと、音楽にとても詳しいGoodsPressの編集長・長谷部敦さん、そしてギズモード編集長・松葉信彦が、音楽の現状、そして未来について熱く語ります。

サブスクリプションは過去の音楽と出会う場所なのか?



ギズモード松葉(以下松葉):本日は新譜のお話も含めて、まずはその取り組みをされるに至るには、背景に音楽サブスクリプションサービスがあると思うので、そのあたりについてからお伺いしたいのですが。

小宮山さん:今回無料で出すのは……今、CDがホントに売れてない。ミュージシャンやレコード会社……みんながいろいろ考えているけれども、基本的にはビジネスベースで考えているわけです。カッコいいこというわけじゃないですけど、もっとビジネスより手前で考えたら、やっぱり曲が聴かれてこそなんぼだろうと思ったんです。過去に10万枚も売れていたと言われても、本来は10万枚という枚数じゃなくて、10万人が聴いてくれるというものの媒体がCDであって。だから聴かれるというのを基本に考えたら、無料であげたらいいんじゃないかと、すごくシンプルなことに行き着きついた。実際に配信だけで出そうとか、CDをライブ会場で売ろうとか、いろんな案はあったんですけど……もちろん無料というのは、レコーディングして、ジャケットを作って、タダであげたんじゃ1円も入ってこないので、ビジネス的に考えたらまったく成立していないモデル。ただ、たくさんの人に聴いてもらいたいという原点に帰ると、無料で出してみたら何かが変わるかなと思って……。

松葉:サブスクリプションサービスの中に入るのとは、また違うインパクトを求めていたということでしょうか?

小宮山さん:そうですね。

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