2015年9月27日日曜日

ペッパー君、海を渡ると性格が変わるみたい


留学すると友達付き合い変わる奴っていますよね…。


日本が誇るヒューマノイド・ロボット、Pepper(ペッパー)君。6月に発売を開始した際には1分で最初の1,000台が売り切れてしまいましたが、アメリカ市場に進出するにあたって、性格が修正されているようです。日本では愛想良くかわいらしい性格の彼ですが、MITテクノロジーレビューの報告によると、アメリカでは皮肉が効いた、ちょっと毒舌風な性格になるようです。

MITテクノロジーレビューの編集者であるWill Knightさんは、先日ボストンでペッパー君とご対面したそうですが、かなりはっきりとアメリカ市場にウケる性格に変更されてるなと気付いたようです。具体的には日本版のペッパー君が上手におじぎをするのに対してアメリカ版はハイタッチをしてくるとか。

Willさんがアメリカ版ペッパー君に「(君は)ターミネーターみたいなもの?」と尋ねたところ、「その質問って本当に答えないといけないですか?」と返ってきたとのこと。うーん、尖ってますねぇ…。

ペッパー君は人間の感情を認識し、自律的に判断して人間とコミュニケーションを取ることができます。ロボットとのコミュニケーションといえば、アメリカではiPhoneのSiriさんがすぐに浮かぶわけですが、Siriさんもすごく毒舌な回答をしたりします。ペッパー君は回答のおもしろさという点では強力なライバルがいるわけですね。


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ソフトバンクの資金の下、ペッパーを開発したのはフランスのロボティックス会社Aldebaran Roboticsです。国際コミュニケーション・マネージャーであるAlia Pyrosさんは「アメリカには、皮肉が効いていて賢いというC-3PO的なロボットのイメージが定着しています」と述べています。

確かに! Siriもそうですし、C-3PO、「ナイト・ライダー」のK.I.T.T.もそうですよね。

日本とアメリカの文化の違いが見えておもしろいですが、ロボットが言語だけじゃなくて「性格」を変えられるというのは実はとっても重要なことなわけです。どんな文化やマーケットに放り出されてもやっていけることが、これからの時代のロボットには求められているわけですね。

ペッパー君の登場もそうですが、専門家たちがロボットとの性的行為の禁止を訴えたりと、昔なら漫画の話だった人型ロボットがじわじわと私たちの生活に話題として現れてきています。

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