2014年9月17日水曜日

「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」に隠された本当の変化

 発売の迫った「iPhone 6」シリーズ。実は例によって1週間ほど先行して使わせてもらっていた。明後日の販売開始前の参考になるか、あるいはかえって迷わせてしまうか分からないが、この場で使い込んでみた所感を紹介できればと思う。

●期待通り、そして期待以上の進化

 筆者がモデルチェンジを評価する際には、1つの基準がある。新製品を使って「元の製品には戻りたくない」と感じるなら、それはおそらく正しい進化だ。アップルはその点において、これまで期待を裏切ったことがない。

 1週間試用したiPhone 6シリーズも、おそらく多くの人々の期待値を少なくとも2~3割は上回る素晴らしいモデルチェンジに仕上がっている。

 iPhone 6シリーズといえば、最大の特徴は画面の大型化だ。iPhone 5より、一回り大きくなった「iPhone 6」と、明らかに巨大化した「iPhone 6 Plus」。どちらも製品をパッケージから取り出すと「大きい!」「薄い!」「軽い!」と驚きの3連打を食らわせられる。

 実はその直前、パッケージを見た時に、すで一発パンチを食らわされている。上箱がiPhone 6本体のシルエットを型押ししただけの真っ白になっており、これまで製品写真を配していた伝統を打ち破っている。40代以上の人は、これを見てビートルズの名盤「ホワイトアルバム」を連想することだろう。

 iPhone 4や5が手になじんでいた人には、本体サイズの大型化で使い心地が悪くならないか心配かもしれない。筆者もその1人だった。だが、無用の心配だった。

 もちろん、手の大きさの違いによる印象に差はあるだろう。しかし、本記事の作成を手伝ってくれたスタッフの中で、iPhone 6が大きいと不満を漏らす人はついに一人も現れなかった。

 思い出してみれば2年前、画面が縦に伸びたiPhone 5が出た時も、同じ心配をしている人が大勢いた。しかし、いざ使ってみるとほとんど問題にはなっていない。それどころかiPhone 5シリーズに慣れてしまった人が、改めて4シリーズを使うと、その画面のあまりの窮屈さにとまどいを覚えるはずだ。

 iPhone 6は、あの「印象のシフト」を蘇らせる。ビックリするほどの薄さも手伝ってか、iPhone 5ユーザーがiPhone 6に慣れるのは驚くほど早い。そして1度慣れてしまうと不思議なもので、「なんだ、5sとあまり変わっていない」とまで思うようになる。

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